葬儀社に頼む方法も、自分で送る方法も。

葬儀後の手続き

期限のあるものから。市区町村の窓口で「亡くなられた後の手続き一覧」をもらうと、抜けが減ります。

まち葬式葬儀後の手続き

期限が法律で決まっているもの

根拠の条文を示せるものだけを、ここに並べています。

手続き期限根拠どこで
世帯主の変更届変更があった日から14日以内住民基本台帳法25条住所地の市区町村
国民健康保険・後期高齢者医療の資格喪失14日以内国民健康保険法9条・同施行規則(後期高齢者医療も同じ扱い)住所地の市区町村
葬祭費の支給(国民健康保険・後期高齢者医療)葬儀の日の翌日から2年(時効)国民健康保険法110条住所地の市区町村
国民年金の死亡届・未支給年金の請求死亡届は14日以内(国民年金)国民年金法施行規則24条市区町村の年金窓口または年金事務所
厚生年金の受給権者死亡届10日以内(厚生年金)厚生年金保険法施行規則90条年金事務所
遺族年金の請求受給権が発生してから5年(時効)国民年金法102条・厚生年金保険法92条年金事務所・市区町村
埋葬料・埋葬費(協会けんぽ・健康保険組合)死亡の翌日から2年(時効)健康保険法193条。額は健康保険法施行令35条勤め先または協会けんぽ・健康保険組合
銀行口座期限は無いが、仮払い制度は民法909条の2民法909条の2各金融機関
生命保険の死亡保険金保険法上の時効は3年保険法95条各保険会社
相続登記相続を知った日から3年以内不動産登記法76条の2(2024年4月1日施行)法務局
自動車の移転登録(名義変更)15日以内道路運送車両法13条運輸支局
相続放棄・限定承認相続を知った時から3か月以内民法915条家庭裁判所
準確定申告(亡くなった方の所得税)相続を知った日の翌日から4か月以内所得税法124条・125条亡くなった方の住所地の税務署
相続税の申告相続を知った日の翌日から10か月以内相続税法27条亡くなった方の住所地の税務署

手続きの一覧

🏛️ 市区町村の窓口で

死亡届を出した窓口で、まとめて案内をもらえることが多いです。「亡くなられた後の手続き一覧」を求めてください。

世帯主の変更届

亡くなった方が世帯主で、残った世帯員が2人以上いるときに出します。1人だけなら不要です。

期限:変更があった日から14日以内住所地の市区町村

根拠:住民基本台帳法25条

e-Gov 法令検索(条文を確かめる)

国民健康保険・後期高齢者医療の資格喪失

被保険者証を返し、資格喪失の届出をします。亡くなった方が世帯主なら、ほかの世帯員の保険証も書き換えになります。

期限:14日以内住所地の市区町村

根拠:国民健康保険法9条・同施行規則(後期高齢者医療も同じ扱い)

e-Gov 法令検索(条文を確かめる)

介護保険の資格喪失・被保険者証の返還

要介護認定を受けていた方は、被保険者証と負担割合証を返します。保険料の精算があります。

期限あり(窓口で確認)住所地の市区町村

葬祭費の支給(国民健康保険・後期高齢者医療)

葬儀を行った人(喪主)に支給されます。額は市区町村の条例で決まっていて、全国一律ではありません。 会葬礼状や領収書など、葬儀を行ったことが分かる書類が要ります。

期限:葬儀の日の翌日から2年(時効)住所地の市区町村

根拠:国民健康保険法110条

e-Gov 法令検索(条文を確かめる)

国民年金の死亡届・未支給年金の請求

日本年金機構にマイナンバーが収録されている方は、死亡届は原則不要です。未支給年金(亡くなった月までの年金)は、生計を同じくしていた遺族が請求できます。

期限:死亡届は14日以内(国民年金)市区町村の年金窓口または年金事務所

根拠:国民年金法施行規則24条

日本年金機構

📄 年金

厚生年金は年金事務所へ。遺族年金は、受け取れる人と条件が制度ごとに違います。

厚生年金の受給権者死亡届

マイナンバーが収録されていれば原則不要です。年金の受け取りが続いていると、あとで返さなければならなくなります。

期限:10日以内(厚生年金)年金事務所

根拠:厚生年金保険法施行規則90条

日本年金機構

遺族年金の請求

遺族基礎年金・遺族厚生年金。受け取れる遺族の範囲と条件は制度で決まっています。請求しないと支給されません。

期限:受給権が発生してから5年(時効)年金事務所・市区町村

根拠:国民年金法102条・厚生年金保険法92条

日本年金機構

🏥 健康保険(会社の保険)

勤め先の健康保険に入っていた方は、会社を通して手続きします。

埋葬料・埋葬費(協会けんぽ・健康保険組合)

被保険者が亡くなったとき、埋葬を行った人に支給されます。協会けんぽの埋葬料は法令で5万円と決まっています。健康保険組合は付加給付があることがあります。

期限:死亡の翌日から2年(時効)勤め先または協会けんぽ・健康保険組合

根拠:健康保険法193条。額は健康保険法施行令35条

全国健康保険協会(協会けんぽ)

健康保険証の返却

被扶養者の保険証も一緒に返します。被扶養者は国民健康保険などへ切り替えが要ります。

期限あり(窓口で確認)勤め先

💳 銀行・クレジットカード・公共料金・携帯電話

銀行は死亡を知ると口座を止めます。止まる前に引き出すと、あとで相続でもめる原因になります。

銀行口座

相続の手続きが済むまで、口座は原則として動かせません。葬儀費用など急ぐ支払いのために、相続人が単独で一定額まで払い戻せる制度があります。

期限:期限は無いが、仮払い制度は民法909条の2各金融機関

根拠:民法909条の2

e-Gov 法令検索(条文を確かめる)

クレジットカード

解約します。残っている支払いは相続の対象です。年会費が引き落とされ続けないよう、早めに連絡してください。

期限あり(窓口で確認)各カード会社

電気・ガス・水道

名義変更か解約をします。引き落とし口座が止まると、支払いが滞ることがあります。

期限あり(窓口で確認)各事業者

携帯電話

解約または承継。端末の分割払いが残っていることがあります。SNSやメールの整理は、解約の前に済ませてください。

期限あり(窓口で確認)各通信会社

📑 保険

生命保険は請求しないと支払われません。証券が見つからないときは、保険会社に照会できます。

生命保険の死亡保険金

受取人が請求します。死亡診断書のコピーが要ることが多いので、提出前に取ったコピーが役に立ちます。

期限:保険法上の時効は3年各保険会社

根拠:保険法95条

e-Gov 法令検索(条文を確かめる)

🏠 不動産・自動車

不動産の相続登記は義務になりました。放っておくと過料の対象になることがあります。

相続登記

不動産を相続したことを知った日から3年以内に登記の申請をします。遺産分割が決まらないときは「相続人申告登記」で義務を果たせます。

期限:相続を知った日から3年以内法務局

根拠:不動産登記法76条の2(2024年4月1日施行)

法務省

自動車の移転登録(名義変更)

相続した自動車の名義を変えます。処分するなら抹消登録です。

期限:15日以内運輸支局

根拠:道路運送車両法13条

国土交通省

⚖️ 相続

ここに書けるのは一般の情報までです。借金があるかもしれない、相続人どうしで意見が分かれる、というときは早めに専門家へ。

遺言書の確認・検認

自筆の遺言書が見つかったら、開封せずに家庭裁判所で検認を受けます(法務局の保管制度を使ったものと公正証書遺言は検認不要)。

期限あり(窓口で確認)家庭裁判所

法務省

相続放棄・限定承認

借金の方が多いときなどに選びます。期限を過ぎると、原則としてすべてを相続したことになります。 期限の延長を裁判所に申し立てることもできます。

期限:相続を知った時から3か月以内家庭裁判所

根拠:民法915条

e-Gov 法令検索(条文を確かめる)

遺産分割

相続人全員で話し合って決めます。決まったら遺産分割協議書を作ります。期限はありませんが、相続税の申告と登記に関わります。

期限なし相続人どうし(必要なら専門家)

🧾 税金

亡くなった方の所得税(準確定申告)と、相続税。どちらも期限が法律で決まっています。

準確定申告(亡くなった方の所得税)

1月1日から亡くなった日までの所得について、相続人が申告します。確定申告が要らない方(年金だけなど)は不要なことがあります。

期限:相続を知った日の翌日から4か月以内亡くなった方の住所地の税務署

根拠:所得税法124条・125条

国税庁

相続税の申告

遺産が基礎控除を超えるときに申告します。超えるかどうかの計算そのものが難しいときは、税理士に相談してください。

期限:相続を知った日の翌日から10か月以内亡くなった方の住所地の税務署

根拠:相続税法27条

国税庁

固定資産税の現所有者の申告

登記が済むまでのあいだ、実際に持っている人(現所有者)を市区町村へ申告する決まりがあります。期限は市区町村の条例で決まります。

期限あり(窓口で確認)不動産のある市区町村

専門家に相談する

個別の案件への判断は、ここではできません。公式の団体から、お住まいの地域の相談先を探せます。

司法書士相続登記・遺言の検認・相続放棄の書類日本司法書士会連合会
税理士準確定申告・相続税日本税理士会連合会
弁護士相続人どうしの争い・借金の整理日本弁護士連合会
行政書士遺産分割協議書・自動車の名義変更日本行政書士会連合会

お墓・納骨・散骨

納骨の時期に法律上の期限はありません。急がなくてかまいません。

  • 墓地・納骨堂に納めるときは、火葬場が返した埋葬許可証(火葬済の印のある火葬許可証)が要ります。
  • 菩提寺がある場合は、先にそちらへ相談してください。ほかの宗教者で読経を受けていると、納骨を断られることがあります。
  • 永代供養・樹木葬・納骨堂は、運営者ごとに条件(宗派・期間・合祀の時期)が違います。契約の前に確かめてください。
  • 散骨は、どこでも自由にできるわけではありません。 自治体の条例・ガイドライン、土地の所有者、海域の利用者の決まりがあります。事業者に頼むときは、その事業者がどこで・どの決まりに従って行うかを確かめてください。

遺品整理・片付け・買取

遺品の整理・片付け・買取は、急いで決めなくてよいことです。相続の話し合いの前に処分すると、あとでもめることがあります。頼むときは、見積りの内訳(作業・運搬・処分・買取の相殺)を分けて出す事業者を選んでください。

まちマーケットで、片付け・出張買取の事業者を探すまちホームで地域の事業者を探す

この情報について

期限は、法令の条文を示せるものだけ書いています。それ以外は「窓口で確認」としています。市区町村・年金事務所・税務署の案内が最優先で、ここに書いたことと違っていたら、そちらが正です。個別の相続の判断は、専門家にご相談ください。